サロン経営で活用すべき補助金・助成金をまとめて紹介
ヘアサロンやエステサロン、ネイルサロンなどサロン経営において活用できる補助金や助成金があります。サロン経営には何かとお金がかかりますし、活用できる補助金や助成金の制度を使わない手はありません。
こうした情報は誰かが教えてくれるものではありませんから、今必要がないという人もいざという時のために知っておくことが大切です。今回はサロン経営で活用できる補助金・助成金制度と申請をする時の注意点を解説します。
サロン経営で活用できる補助金
補助金とは開業や事業拡大のための設備投資を目的として、個人事業主や企業に支給されるお金のことです。補助金には審査があり必ず受け取れるわけではありません。サロン経営で活用できる補助金は以下の通りです。
サロン経営で活用できる補助金 1. IT導入補助金
IT導入補助金はその名の通りIT関連の補助金です。サロン経営においては、ホームページ作成・予約ソフトの導入・POSレジシステムの導入・財務管理システムなどの導入などの資金として使うことができます。この補助金は審査が通った後に実際の導入をすることができるため、予算がない場合でも先立つお金が用意できないときでも申請することができます。
サロン経営で活用できる補助金 2. 小規模事業者持続化補助金
こちらは事業を持続させるための費用として使うことができる補助金のことです。サロン経営では顧客獲得のためのチラシ作成費用・バリアフリーを目的とした改装費用・展示会への出店費用・新規顧客獲得のための設備投資などに使用できます。
サロン経営で活用できる補助金 3. ものづくり補助金
ものづくり補助金は「中小企業が単独では実施することができないブランド化戦略・新商品開発・生産プロセスの改善などに活用することができる」と定義されている補助金です。サロン経営はサービスを提供するものですが、新規商品やメニューの開発・宣伝・販促費としてこの補助金を使うことができます。
サロン経営で活用できる補助金 4. 自治体の補助金
自治体によって特色のある補助金を用意しているとこがあります。サロンを管轄している自治体がどんな補助金を用意しているか一度調べてみるといいでしょう。
サロン経営で活用できる助成金
助成金は雇用や労働環境改善のために行う取り組みをサポートするためのお金です。個人事業主や企業に対して支給されます。条件を満たしていれば受け取ることができるのですが、申請後すぐに支給されるわけではありません。サロン経営で活用できる助成金は以下の通りです。
サロン経営で活用できる助成金 1. 雇用調整助成金
景気や経済の変化で事業縮小を余儀亡くされた時に事業者が従業員を解雇せずに休業や雇用を維持した時に支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 2. 労働移動支援助成金
売り上げの減少や事業縮小により従業員を解雇する必要があった場合、その従業員の再就職を支援した場合に支給される補助金です。
サロン経営で活用できる助成金 3. 特定求職者雇用開発助成金
高齢者や障害者の介護をしている人やシングルマザー・シングルファザー方、新卒で就職ができなかった方など、就職が困難な方を雇用したケースで支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 4. トライアル雇用助成金
就業経験がない方や離職して1年以上の期間が経っている方を雇用した場合に支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 5. 地域雇用開発助成金
求人の少ない地域で雇用を作った場合に支給される助成金です。Uターンで開業したサロン経営者なども活用できます。
サロン経営で活用できる助成金 6. 人材確保等支援助成金
生産性向上や離職率の低下を目的として賃金アップや教育訓練制度、人事評価制度などを導入した場合に支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 7. キャリアアップ助成金
正社員ではない人材を正社員として雇用したり、同等の待遇を与えた時に支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 8. 両立支援等助成金
育児や介護と仕事が両立できるような労働環境を構築した場合に支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 9. 人材開発支援助成金
研修や教育制度を取り入れて人材育成を行なっている事業主に支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 10. 業務改善助成金
生産性向上を目的に設備投資を行い、従業員の賃金アップを行なった事業主に支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 11. 時間外労働等改善助成金
従業員が少なく一人の従業員当たりの労働負担が多い中小企業向けの助成金で、労働時間の短縮や有給が取れる環境づくりをした場合に支給されます。
サロン経営で活用できる助成金 12. 産業保健関係助成金
従業員の健康改善のためにストレスチェックや労働環境を改善した場合に支給される助成金です。
サロン経営で活用できる助成金 13. 中小企業退職金共済制度に係る新規加入等掛金助成
新規で従業員の退職金共済に加入したケースや、掛金を増やしたケースで掛金を負担してくれる助成金です。
補助金や助成金を申請するときの注意点
IT導入補助金を除き、補助金や助成金は申請者が必要経費を支払った後に支給されるお金です。賃金を支払うお金がない時や設備投資の予算がないからといって、補助金や助成金を申請することはできません。申請を行うときはまず自己資金で支払いを行なわなければならないことを覚えておきましょう。また申請を行ったからといって即日支給されるものでもありません。どれくらいの期間がかかるかはケースバイケースですが、タイムラグがあることも理解しておきましょう。
また補助金の場合は申請できる期間が決まっています。活用したい補助金があるのであれば申請期間を確認しておきましょう。
まずはどんな補助金・助成金が使えるのかを知っておこう
今回はサロン経営で活用できる補助金・助成金について解説しましたが、それぞれ申請できる条件が決まっています。まずはご自身のサロンでどのような補助金・助成金が申請できるのかを知るところから始めてみましょう。補助金・助成金はまず自己資金で支払い、申請から支給までも時間がかかります。補助金・助成金の制度は経営をするうえで助かる仕組みですが、まず自己資金で賄えるのかどうかを考えて計画的に活用するのがおすすめです。