ネイルサロン経営で起きがちなトラブル5パターンとその対処法
ネイルサロン経営ではどんなトラブルがよく起こるのか、トラブルが起こってしまった時の対処はどうすればいいのか、そもそも、未然にトラブルを防ぐためにはどうしたらいいのか、ここでそうした悩みや疑問を解決していきましょう。
ネイルサロン経営でよく起きがちなトラブル
ネイルサロン経営でよく起きがちなトラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。
1.仕上がりがイメージと違うというクレーム
2.すぐにネイルがはがれたというクレーム
3.お客の指を傷つけてしまう
4.お客の持ち物を汚してしまう
5.ネイルサロンに泥棒が入って売り上げを盗まれる
見てのとおり、5の泥棒以外は、お客がらみのトラブルです。
つまりネイルサロン経営におけるトラブルの大半は、お客との間で起こる形になります。
ネイルサロン経営におけるトラブルの対処法
ネイルサロン経営においてよく起こるトラブルの対処法をご説明します。
仕上がりやネイルのはがれなどのクレームは無料お直し保証をもうけて対応
ネイルの仕上がりがイメージと違う、すぐにネイルがはがれた、といったクレームに対しての対処法としておすすめなのが、無料お直し保証をもうけるという方法です。
無料お直し保証の期間は、短いところだと3日程度しかないところもありますが、お客の心証をよくするために、1週間~10日程度の、やや長めの保証期間をもうけておくのがおすすめです。
「不具合があっても、無料で直してもらえるという」ということを理解してもらえれば、こうしたクレームの割合はかなり減らすことができます。
お客の指を傷つけてしまった場合は治療費負担と心からの謝罪を
ニッパーなどでお客の指を傷つけてしまう、ネイルケアを念入りにやりすぎて炎症を起こさせてしまうなど、お客の指を傷つけてしまうトラブルはネイルサロンのトラブルの中でも特に多いトラブルです。
このような事態が起こってしまった場合、もちろん治療費はネイルサロン側が負担する義務があります。サロン側でも賠償責任保険に加入しておきましょう。
そしてもうひとつ「治療費さえ払えばいい」という姿勢ではいけない、ということも忘れてはいけません。サロンの施術が原因で傷つけてしまったのですから、心からの謝罪の気持ちも伝えることを忘れないようにしましょう。
治療費の支払いを申し出たうえで誠心誠意謝る相手と、治療費さえ払えばいいという態度の相手、人間の感情としてどちらに好感を持つかはいうまでもありません。
お客の荷物は汚さないようロッカーに入れてもらうのがおすすめ
ネイル用品やサービスで出したドリンクなどがお客の持ち物にかかる、こぼれるなどして汚してしまうというトラブルも少なくありません。
汚してしまったものはサロンの負担でクリーニングするなりしてきれいにすることが必要ですが、それよりもっとおすすめの対処法は、お客の荷物が汚れることがないよう、鍵付きのロッカーに入れてもらってから施術をするという対処法です。
ネイルサロンは泥棒に狙われやすいということを意識し金銭保管はしっかりと
ネイルサロンは女性が経営しているということで泥棒に狙われやすい業種でもあります。
他の業種よりも狙われやすいということを理解したうえで、防犯カメラの設置や、売上金の管理はサロンの部屋とは別の部屋にしたうえでお金は金庫に保管する、多額の現金は置かず売り上げの大半は口座に入れるなど、できるかぎりの防犯対策をしておきましょう。
未然に防ごう!ネイルサロン経営トラブル
ネイルサロン経営トラブルの中には、ある程度未然に防ぐことが可能なトラブルも存在します。
たとえば先ほど挙げた「お客の持ち物は鍵付きロッカーへ」というのも、持ち物を汚してしまうというトラブルを未然に防げるおすすめの手です。
その他にも、ネイルの仕上がりに対するクレームを未然に防ぐためには「お客とのコミュニケーションをしっかりとって、施術内容について、お客目線でわかりやすいようにていねいに事前説明をする」というのが有効です。これをしておけば、お客とネイリストの間で仕上がりイメージのズレが出るリスクをかなり減らせます。
もちろん、お客にケガをさせないためにネイリストとしての技術向上を常に目指すということも大切です。
そして、クレームトラブルを未然に防ぐための方法としてはもうひとつ「心をこめた接客態度」というのも挙げられます。そうした心がけの積み重ねで、「いつも気持ちいい接客態度で施術をしてくれるネイリストだからこそ、施術に少々不満があってもきついクレームを入れるのではなくちょっとした要望という形で伝えよう」など、お客側から配慮ある対応をしてもらえる可能性も高まります。
ネイルサロン経営はトラブルリスクも多いが、工夫次第でそのリスクは減らせる
ネイルサロン経営はお客とのトラブルリスクがなかなか高い業種ではありますが、サロン側の工夫や心がけ次第でそのトラブルリスクを大幅に減らすことも可能です。
また、女性が経営しているということで泥棒に狙われやすい業種であるという点も認識しておく必要があります。お金に関する防犯管理も、できるだけのことをしておきましょう。