ネイルサロン開業に衛生管理士の資格が必要な理由や取得方法を解説

ネイルサロンの開業を考えているのであれば、ぜひネイルサロン衛生管理士の資格を取得しておきましょう。

今回は、ネイルサロン衛生管理士の資格がなぜ必要なのか、資格取得をするためにはどうすればよいのかご説明するとともに、今後のネイルサロンに求められる衛生管理についてもお話しします。

ネイルサロン衛生管理士の資格取得は必要!その理由

ネイルサロン衛生管理士の資格は、ネイリストに法的に義務づけられた資格ではありません。ネイルサロン衛生管理士の資格を持っていなくとも、ネイリストになり、ネイルサロンを開業すること自体はやろうと思えば可能です。

しかし、法的な資格取得義務はないものの、現実的にはネイルサロン開業を考える人にとってネイルサロン衛生管理士は必須資格といえます。

たとえばメニューも価格も似たようなネイルサロンが2軒あって、一方はネイルサロン衛生管理士資格を取得しており、もう一方は資格を有していない場合、あなたがお客様の立場ならどちらのサロンを選ぶでしょうか。

ネイルサロン衛生管理士の資格を取得することは「ネイルサロンの施設や設備、器具などについて正しい衛生管理の知識を有している」ということの証明です。お客様のサロンに対する信用度にも大きな影響を与えます。

「法的義務のない資格だから取らなくても大丈夫」というような甘い考えでは、ネイルサロン開業をしても失敗する可能性が高いです。ネイルサロン開業を考えるのであれば、ネイルサロン衛生管理士の資格取得が必須であるということを理解しておきましょう。

ネイルサロン衛生管理士の資格取得方法

ネイルサロン衛生管理士の資格取得をするためには、JNA(NPO法人日本ネイリスト協会)が実施している所定の講習会(180分)を受講し、受講内容を理解しているかどうかを確認するための筆記テスト(20分)に合格する必要があります。

講習会からテスト、採点、合否判定まで日帰りで終えることができるので、資格取得のための時間的な負担はそれほど多くはありません。

テストに合格して取得した資格の有効期限は、取得年を含む3年目の12月末日までですが、資格継続手続きを完了すれば、その後は資格の有効期限が無期限となる「永続認定」となります。

これからのネイルサロンに求められる、衛生管理の考え方

ネイルサロン衛生管理士の資格取得は、ネイルサロンの衛生管理に対する意識や知識をお客様にアピールするために必要不可欠なものです。逆にいえば「今の時代のネイルサロンには、ネイルサロン衛生管理士がいるのが当たり前」になりつつあります。

つまり、ネイルサロン衛生管理士の資格取得は、あくまで「衛生管理体制をアピールするために最低限必要なもの」です。資格さえ持っていればあとは衛生管理について気にしなくてよい、というものではありません。

コロナ禍を経て、日本人の衛生管理意識は以前よりさらに高いものとなっています。そんな時代のニーズに応えるためには、ネイルサロン衛生管理者がいるということを示すだけでなく、どんな感染症対策をしているのか、どんな衛生管理に取り組んでいるのかなどの情報をネイルサロン側からもっと積極的に発信していくことが求められます。

高い水準の衛生管理をしているとアピールし、ほかのネイルサロンとの差別化を図っていきましょう。

ネイルサロン衛生管理士の資格取得は必須!さらなる衛生管理も心がけよう

ネイルサロン開業にあたって、ネイルサロン衛生管理士の資格取得は法的に義務づけられているわけではありませんが、この資格を有していないネイルサロンは衛生管理的に不安があると思われてしまいがちですので、実質的には必須資格となっているも同然です。

ネイルサロン開業をしたいのであればこの資格は必ず取得し、さらに今の時代だからこそ、より高いレベルの衛生管理を実施することも心がけていきましょう。徹底した衛生管理をしていることをお客様にもわかってもらえるよう、サロン側から積極的に情報発信することも大切です。