どんな風になる？外壁塗装後のイメージを事前に確認する方法

外壁塗装後の変化をみることができるカラーシュミレーションを知っていますか？

外壁塗装とは

外壁塗装とは、家や建物の外壁を塗装することで、見た目だけでなく、外壁や屋根の機能を改善し、快適な住空間を維持するという大切なメンテナンス工事といえます。

美観の保持

外壁塗装を行うことで、外観を一新することができます。従来の外壁色と異なる色合いに変更した場合、今までとは違った雰囲気にリフォームすることも可能です。

耐久性の向上

外壁の塗料が壁面を保護し、外壁の耐久性を向上させます。これにより、外壁の劣化を遅らせることができ、建物自体の寿命がのびることになります。

断熱、防水、防汚効果

塗料の中には断熱、遮熱、防水などさまざまな機能を持つものがあります。さまざまな機能を付加することで、熱を遮断し、冷房の効果を高めてくれ、電気代の節約につなげることができたり、雨水の侵入を防いだり、外壁の汚れを予防することが可能となります。

外壁塗装が必要な理由

家の外壁は、常時雨や風、照りつける太陽の熱、排気ガスなどさまざまな外気の影響を受けています。そのような自然環境にさらされていると、外壁は少しずつ劣化をします。主に、色あせや、ひび、カビなどの目にみえるものだけでなく、気付かない部分で腐食などが起こっている場合も考えられます。

放置することで劣化が進行してしまうと、雨漏りや下地の腐食などから、建物自体の強度が低下し、最悪の場合倒壊の恐れもあるのです。そのような状態になってからだと、全面的なリフォームをすることになってしまい、外壁塗装にかかる費用を大きく上回ってしまいます。

外壁塗装はそのような状況から住まいを守り、資産価値を維持することにつながります。何年、何十年も快適に暮らしていくためには外壁塗装は欠かせないメンテナンスのひとつといえるのです。適切な時期に塗装をおこなうことで、外壁本来のパフォーマンスを保つことが可能となります。

外壁塗装のタイミング

外壁塗装が家を守るために必要なメンテナンスであることがわかりました。それでは、塗装をおこなうタイミングとしてはいつが適切なのでしょうか。

前回の塗装時期を目安にする

家た建物がある地域や周りの環境、使用されている材料などによっても異なりますが、一般的に前回の塗装から8年～15年の間を目安にするといいといわれています。新築の場合であれば、10年ほど経った時点で一度検討してみるのがいいでしょう。また木の部分、鉄の部分では3年程度の塗装が理想的とされています。

状態を見極める

外壁を含む屋根などは、ある程度の劣化によって目に見えるさまざまな変化をもたらします。それらは外壁塗装のタイミングともいえるため、定期的なチェックをすることをおすすめします。

膨れや剥がれ

熱によって外壁が浮いたり膨らんできたりして、それらが破けると剥がれとなります。塗膜が耐用年数を迎えている状態といえ、塗膜が剥がれて外壁材自体がむき出しになってしまうと、防水性が失われ、水を吸い込むことで内部に雨水が浸入してしまいます。剥がれが一箇所起こるとそこから広がっていき、周囲の塗膜の剥がれにつながってしまうため、壁や建物の状態を確認し、早めの塗装を検討しましょう。

汚れ

何となく薄汚れて見えたり、汚れが目立つようになってきたと感じられる場合にも塗り替えの時期が迫っているかもしれません。初めは防水性能が高く、雨水を綺麗に流すことができる外壁ですが、経年劣化によって防水性能が落ちてくると水はけが悪くなり、そこに汚れが付着しやすくなります。またモルタル外壁や近年のサイディングでは。凹凸がありほこりや雨水が引っ掛かりやすく汚れやすいという傾向があるため、注意してこまめなチェックをおこないましょう。

色褪せ

色褪せは紫外線による日焼けが大きな要因となっています。太陽光による紫外線は外壁にもダメージを与えます。

カビ

水分を好むのがカビやコケです。カビやコケなどが発生している場合は、外壁塗装の防水性能が落ちているサインです。日の当たらない北側の壁などには発生しやすい傾向があります。また色の薄い壁では見えやすいですが、色が濃い塗装を施している場合には目立たないかわりにそれらに気付けないこともあるため注意が必要です。カビやコケは根を張り、広がっていくため、早めに対処が好ましいでしょう。

ひび

モルタルのひびは葉書が入るほどの幅になったら、雨水が浸入するといわれています。また、サイディングの目地のコーキングも経年でひび割れたり、隙間ができたりします。ここも雨水の浸入口となり、そこから水が染み込みやすくなるので塗装や補修が必要でしょう。

サビ

金属にはサビが発生します。最近ではサビが発生しにくい材料を使用している場合も多くありますが、傷などがつくとそこから一気に広がることもあります。放置しておくと最終的にはボロボロと崩れるようになります。

劣化

破風や軒天などの木材部分は、塗膜がなくなると直接、雨水が接触し、吸水するようになり、腐食するスピードが早まります。上記のような状態をチェックして、あてはまる症状があれば、専門の業者に相談することも必要となります。

外壁塗装の適正相場とは

一般的な戸建て住宅の場合、外壁のみ塗装の相場は80～130万円です。当然、面積によってもこの費用はへんどうすることになります。足場、洗浄、養生、付帯物塗装などをすべて含んだ概算となります。屋根の塗装も同時におこなう場合には110～180万円ほどです。また、塗料の種類によっても費用に差がでます。機能の充実した塗料を使用すると、費用は高くなりますが、さまざまな効果で長持ちさせることが可能となります。

外壁塗装後のイメージを事前に確認する方法

外壁塗装によって、見た目が大きく変わるため、色選びなどを楽しみにする人も多いかもしれません。しかし決して安い費用でできるものではないため、実際の出来上がりの状態がわからないことは不安要素でもあります。簡単にやり直しができないという点からも、慎重に色選びをしたいのではないでしょうか。

そこで外壁塗装の色選びで失敗しないためにカラーシミュレーションを利用することをおすすめです。家や建物の画像にPCでさまざまな色をのせて加工、塗り替えが完了した後のイメージを作成するのがカラーシミュレーションです。

カラーシュミレーションは下記でおこなうことができます。参考にしてみてください。

カラーシュミレーター（三和ペイント株式会社）

無料のカラーシュミレーターを利用することができます。色を選択するとサンプルの家の外壁や屋根の色が変わる仕組みとなっています。

 

住宅塗り替えシュミレーション（エスケー化研）

戸建て住宅や集合住宅のいくつかのサンプルの中から、自宅に近いものを選ぶことができます。色を選択すると画像の配色がかわります。

 

外壁塗装の色シミュレーション代行サービス（タドワークス）

実際の自宅の写真をもとに画像編集のプロが手作業で丁寧に対応いたします。塗装工程と同様に色を重ねることで、より実際の仕上がりに近い色を実現します。

 
カラーシュミレーターをおこなうことで、外壁塗装後にどのように変化するのかを事前に確認することができます。

外壁塗装のポイント

外壁塗装を行う場合のポイントをおさえておきましょう。

外塗料にこだわる

塗料によって費用や耐用年数が異なります。安く済ませたいという気持ちはあるともいますが、長い目で見た時のコストパフォーマンスを考えることが重要です。立地や周りの環境、気候などを考慮したうえで、業者と相談して合ったものを選択するようにしましょう。塗料のさまざまな効果を最大限に活かすことが長持ちさせるポイントとなるからです。

信頼できる工事業者を選ぶ

丁寧な外壁塗装工事ができる塗装業者を選びましょう。中には悪徳業者といわれるような仕事をする業者もいます。特に安さばかりを求めてしまうと、手抜きをされたり、雑な仕事をされる可能性が高まります。適性費用を前述しましたが、それらも参考にするといいかもしれません。また費用だけでなく、真摯な対応であること、しっかりを話を聞いてくれること、作業の途中経過を確認させてくれること、など、やり取りの中で信頼できるかどうかを見極めるといいでしょう。

まとめ

外壁塗装は家を守るための重要なメンテナンスですが、何度もおこなうことや、やり直しができないため色選びや塗料えらび、業者選びは慎重にならなくてはいけません。事前に外壁塗装後のイメージがわかると、安心して楽しみに待つことができるのではないでしょうか。塗料の説明やカラーシュミレーションなどもしっかりとおこなってくれる業者を選ぶようにしましょう。