美容室のフランチャイズってどうなの?そのメリットとデメリット

美容室のフランチャイズ、メリットデメリットを知りましょう。

美容室のフランチャイズとは

近年、美容室の開業スタイルは多様化しており最近では、面貸しサロンやシェアサロンなども開業の一つの形態です。その他に美容業界では以前からのれん分けといった開業スタイルもあります。フランチャイズでの開業は、コンビニ業界や飲食業などでよくみられますが、実は美容室でもめずらしくありません。

フランチャイズとは、フランチャイズ本部となる企業と一般の個人や法人となる事業者が加盟店となることで、契約を結ぶビジネスシステムです。

本部は営業する権利や商標、ノウハウなどを提供する代わりに、加盟店は本部に対してロイヤリティを支払います。

美容室の場合は、本部となるサロンに加盟金を支払い契約し、サロンの看板とメニューをそのまま活用して営業が可能となります。加盟先のサロンから指導や教育があるだけでなく、本部によってまとめて仕入れる備品や商品などのコストを下げることもできます。

ロイヤリティとは

美容室のフランチャイズも発生するロイヤリティですが、売上高から原価を差し引いたものに一定のロイヤリティー比率をかけた金額を支払う方法が一般的ですが、フランチャイズ本部によってロイヤリティの仕組みは変わります。他びフランチャイズ業界にくらべて美容室のロイヤリティーは5〜10%ほどと低めに設定されていますが、店舗の経費にロイヤリティーが含まれることを考慮しておかなければ、最終的な利益に響くことになります。ロイヤリティーの形式や割合、計算方式についてあらかじめフランチャイズ加盟前に確認しておくことが大事です。

美容室のフランチャイズ、メリットとデメリット

美容室を開業するにはさまざまな方法がありますが、フランチャイズでの開業ではどのようなメリットデメリットがあるのかを解説します。

メリット

誰もが加盟できる

基本的にフランチャイズは、本部のブランド力を活用した開業方法であり、加盟者は店舗での実務経験などは重視されません。つまり美容とは関係のない異業種の会社が美容業に参入することも可能ということになります。美容師として独立することが前提である場合には、実務経験は必須ですが、フランチャイズによる店舗で働いた経験がなくても契約可能と考えられます。

低コストで始められる

仕入れる商品の購入や広告費用などを低コストに抑えることも可能です。フランチャイズ企業では同じコンセプトのお店をたくさん展開しているため、美容品や内装品などを一度にたくさん仕入れています。同じ商品を使用するのであれば自分で独立して商品を仕入れるよりも経費の削減につながります。

また、広告も同じようにフランチャイズで展開している店舗に割り振ってくれるので、自分で制作するよりも費用が少なくて済む場合があります。

サポートがある

加盟するサロンにもよりますが、スタッフ向けの研修会を開催しているところもあり、新人教育やスタッフの育成もしやすい環境が整っています。

従業員の育成経験がなくても安心できるサポートといます。また加盟するサロンの知名度を利用することでスタッフの募集もしやすい環境となります。

集客がやりやすい

知名度のある美容室のフランチャイズの場合、店舗の名前だけで集客も見込めます。独立して美容室を開業する場合には、まず集客から始めなくてはならずそれには広告費がかかり、時間もかかります。その点、フランチャイズは元々の知名度が高く、全国に店舗を構えているブランドなら場所に関係なく集客が可能といえるでしょう。フランチャイズによる信頼があるため、開業後すぐに売り上げをあげることもできるのです。

デメリット

ロイヤリティが必要

フランチャイズの美容サロンに加盟して経営する場合、ロイヤリティを本部に支払う必要があります。人件費などを差し引いた売り上げからロイヤリティを支払うため、個人経営にはない支出となります。そのため、ロイヤリティの金額や支払い方法については、加盟時にあらかじめきちんと確認する必要があります。

オリジナリティを出すことが難しい

フランチャイズの美容室では、独自性を出すのが難しいという点があります。フランチャイズはグループやブランドイメージを統一するために、営業方法店舗の内装、営業時間や料金設定などに一定の決まりがあることが多いためです。フランチャイズではマニュアルがあり、すべての店舗で同じサービスを提供することができるようにしていることが特徴です。そのため、自分が思い描く通りの美容室のサービスやプロモーションはできないということです。

フランチャイズの美容室では、接客、施術の手順などさまざまなやり方を本部の指示に従っておこなうことになります。

美容室フランチャイズの流れ

美容室のフランチャイズを利用する流れを把握しておきましょう。

自分に合ったオーナー募集を探す

フランチャイズサロンを開業するには、オーナーを募集する広告を探しましょう。資料請求をしたり、HPなどから募集を探したり、直接電話で問い合わせをするのも方法のひとつです。

フランチャイズ加盟説明会に出席

希望するフランチャイズを見つけたら、説明会の日にちなどを確認して参加します。

加盟申請、書類審査、面接

加盟したいサロンが見つかったのであれば、応募してみましょう。担当者との面接だけでなく書類審査がある場合もあります。

加盟金、補償金などの支払いをして契約

契約に必要な費用を支払い、合意ができたら契約となります。その際は必ず書面による契約であることが重要です。後々のトラブルをさけるためにも口約束は避けましょう。

お店の開業

無事に契約が済んだらいよいよ開業という流れになります。このようにシンプルな流れで、誰でも簡単にできます。

上記は一般的な流れとなるため、フランチャイズ本部によって流れが異なる場合もあります。

美容室のフランチャイズの選び方

美容室でフランチャイズに加盟する場合には選び方も重要です。美容室のフランチャイズは非常に多岐にわたるため、優先順位をきめ、しっかり選ぶポイントをおさえて慎重にきめる必要があります。ここでは、選び方のポイントを紹介します。参考にしてみてください。

説明会には必ず参加しましょう

気になる美容室のフランチャイズがあったらまずは説明会に参加することがおすすめです。説明会に参加することで、そ自分の知っておきたい疑問や悩みを解決させることができます。契約内容についても説明会に参加することで把握が可能となります。どのフランチャイズが自分の理想に近いのかを検討しやすくなります。

契約の内容を確認しましょう

フランチャイズの場合は本部によって契約内容がさまざまです。ロイヤリティのことだけでなく、そのほかの決まりや制限についても知っておくことが重要です。自身のコンセプトに合うのか、理想とする経営ばかりではなく、現実的な細かい部分まで確認しておくことでより現実的に考えることができます。

まとめ

美容室の開業にはフランチャイズを利用するという方法もあることがわかりました。メリットとデメリットを考慮して、自身の希望に合うフランチャイズを選ぶ必要があります。