【2023年度版】美容室(ヘアサロン)の内装工事の費用相場
内装工事の費用相場、2023年度はどのようになっているのでしょうか。
美容室(ヘアサロン)の内装工事とは
美容室(ヘアサロン)は店舗型であるため内装はとても重要です。もちろん内装にこだわればその分、工事にかかる費用は高額になります。店舗のイメージは、店内の内装や什器、装飾品や色づかいなどで決まります。
内装工事は美容室の雰囲気を決定するため、開業資金の40~50%程度の割合を占めることになります。そのため内装工事をおこなう前に美容室(ヘアサロン)のイメージを確立して、コンセプトを決めておくことが重要です。
結果、内装業者にイメージを伝えやすくなり、予算などの相談にも乗ってもらうことができるでしょう。
美容室の内装工事にかかる費用とは
内装業者は坪単価で費用を計算する場合がほとんどです。坪単価とは、1坪当たり(3.3㎡、畳約2枚分)の建築費がいくらかかるかを示しています。計算方法として内装の総額費用を延床面積(㎡)で割ると、坪単価(×3.3㎡)を出すことができます。内装業者を始め建設業界ではこの坪単価による見積もりなどが一般的となっています。
デザイン・設計
デザインは、飲食店などの内装や家具、什器までインテリアの装飾に工夫を凝らし、図面上に設計計画をおこなうことです。店舗設計とは、店舗全体の作りや物の配置、広さやスタッフの動線までを計算した上でのレイアウトを決めて設計図を作成していくことです。デザイン・設計費用は、坪単価から算出したり、総工事費から算出したり、人件費や技術料から算出する方法がとられます。
内装設備工事
内装設備工事では、電気やガス、水道、空調、ダクトといった設備の設置や調整とともにデザイン・設計をもとに床や壁の内装工事全般がおこなわれることになります。これらは、飲食店の場合では厨房設備の設置および工事、そして美容室の場合はシャンプー台の設置および給排水関連の工事、といったように店舗の種類や必要な設備によって工事内容が変わってきます。
2023年度版 美容室(ヘアサロン)の内装工事の費用相場
美容室(ヘアサロン)の内装工事の費用の相場について解説します。
坪単価
美容室(ヘアサロン)では、デザイン・設計費用と内装設備工事費用がかかります。それらの2023年度の平均相場は、坪単価40万~55万円となっています。昨年度の内装工事の費用相場は坪単価が25万~40万円となっているため、比較すると、若干高くなっていることになります。しかしこれは、サロンイメージにこだわることで価格はどんどん上がっていくため、一概に平均的な費用の相場を表すことはできません。
物件の種類
美容室(ヘアサロン)を開業の際、新築物件と居抜き物件で内装工事に費用がかわってきます。
居抜き
前の入居テナントの内装をそのまま引き継ぐことです。美容室だった物件の居抜きを利用することで内装費用を抑えることが可能です。シャンプー台や空調機器、その他の設備もそのまま使うことができたり、最低限の補修で済む場合がほとんどです。しかし決まった間取りとなるため個性を出しずらく変更したい場合には費用がかかります。居抜き物件を活用した場合、内装工事費用の相場は坪当たり12万円~20万円です。
新築
新築の店舗、もしくはテナントが原状回復されている状態で一から内装工事をする際には、理想により近い状態の店舗を作り出すことができます。一方で間取りに合わせて電気やガス、水道管などを通す作業に費用がかかる場合があります。スケルトン物件の場合、坪当たり20万円~50万円です。
改築
ある物件を一度解体して内部を作り変えることをさします。改装工事などと同様、解体作業が入るのでその分の費用が追加になります。古い建物などでは解体後に問題が見つかるという場合があり、状態によっては見積金額が変わる可能性があります。部分改築よりもフル改装の場合の方が費用が高くなる傾向があります。改装の場合の費用相場は坪単価25~30万円です。
美容室(ヘアサロン)の内装工事を安くするコツ
費用のかかる内装工事を安くすることはできるのでしょうか。
内装業者選び
開業にあたり、内装工事は費用の大部分を占めます。それには多くの工程が関係しています。デザインや設計、工事ごとに業者を変える場合には、その都度費用が発生することになります。
内装業者の中には工事の工程を一括して請け負ってくれるところがあります。そのような業者に依頼することで、費用を抑えることができます。また、打ち合わせなどもスムーズとなるため工事を順調に進めることができるでしょう。
また内装業者を決める際には複数からの相見積もりをとることをおすすめします。さまざまな見積もりを比較することで、予算に合った内装業者をみつけることができます。
居抜き物件を探す
居抜き物件では、前の店舗で使用していた設備をそのまま使用することが可能な場合が多いため、内装工事にかかる費用を大幅に抑えることができます。希望するエリアで、気に入った居抜き物件に出会うことはなかなか難しいため、物件探しは余裕をもったスケジュールの中で長い期間をかけてさがすことが重要です。
また物件を内覧した際には、設備が引き続き使用できる状態であるかどうかについてしっかりとチェックをするようにしましょう。
DIYもおすすめ
美容室(ヘアサロン)ではオリジナリティをだすことでその店舗の特徴となります。壁や床などもDIYができる部分ですので、コンクリートをむき出しにしてもクールな印象となったり、クッションフロアやタイルシートなどを貼って雰囲気を変えることも可能です。できる部分はDIYすることもおすすめといえます。資格が必要な工事である水道やガス、電気などはDIYできませんので気をつけましょう。